~介護の「心地よさ」を体験から学ぶ~
2025年度、基本介護マイスター研修の8日間の最終日。
会場には、受講生も私たちも気合い十分で集いました。
まずは受講生自身が「水を含んだパッドを入れた紙パンツ」を装着してもらったまま
座学を受けてもらいました。
30分後
「ゴワゴワする」
「思ったより重たい‼」
そんなリアルな声があがってきて
普段、ご利用者が感じている「小さな不快感」を、身をもって体験する時間でした。
今月の2つ目のテーマは 「体位変換」
-
ベッド上で、ギャッチアップして食事介助を行う姿勢の苦痛さ
-
その後、ベッドをフラットに戻し、ご利用者の頭や背中の不快感
-
グローブ等を使い、背抜きの実施
こうした一連の流れを、受講生同士で体験しました。
ある受講生は、
「背中が気持ち悪かったけど、グローブを使って本当に楽になり、眠ってしまうほど心地よかった」
と話していました。
3時間の研修を終えた受講生の表情は、とても晴れやかでした。
受講後の感想には
「今回学んだことを明日から活かしていきたい」
「現場の仲間たちにも伝えたい」
そんな前向きな言葉が次々と聞かれました。
振り返ると、この研修で一番多くの学びを得たのは、
実は私たち講師側かもしれません。
ご利用者の「小さな不快感」に寄り添う大切さを、改めて実感することができました。
受講生の皆さんのこれからのご活躍を心より祈念いたします。

受講生のみなさん、お疲れ様でした。